文学フリマとブロガー同人誌

文学フリマに行ってきました。十分前に着いたら、入口に長蛇の列ができていてちょっと驚く。でも会場もずいぶん広くなりました。天上が高い。

前回は東浩紀ゼロアカが話題でしたが、今回はブロガーによる同人誌がいくつも出ていて面白かったです。フィードで購読しているブログの方が文学フリマで本を売りますといったら、それは買いたくなってしまう。けっきょくネット関係ばかり4冊買いました。

きのう今日でひと通り読みましたがどれも面白かったです。「UMA-SHIKA」と「下北沢の獣たち」はすべて創作でした。文学フリマの創作は純文学系とライトノベル系に二分されている感じですが、そのどちらともちょっと違った感じ。当たり前ですが著名なブロガーさんはやはり文章も面白く、読者を掴みにくる意思みたいなのをはっきり感じます。

せっかくなのでそれぞれ感想を書きます。

「下北沢の獣たち」

元アイドルがスーパーでバイトをする短篇がよかったです。アイドルが清純派なのかエロ系なのか、語りの言うことも錯綜していて最後まで分からないのが独特の後味でした。

UMA-SHIKA」

ヨグ太郎さんの「あっちゃんの東京暴動」、書き出しから何ともいえずよかったです。「正月にひとりでアニメ映画を観ているからといって、おれを寂しい奴だと思わないでほしい。」それからフミコフミオさんの三分に一度世界を滅ぼしている百合っぽい女子高生とか。

Twitter本」

痛ンブラーの話とか黒歴史の話とかよかったです。内容ばらばらなのもTwitterらしい感じでした。

ゆと部報」

「世界がもし100杯の二郎だったら」笑えました。内容も多彩で、表紙もかっこいいし、ひょっとしたらあの会場でもっともバランスよいミニコミ誌だったんじゃなかろうか。おそるべしゆとり世代

ということで、感想でした。ブロガー系のサークルは、今後も文学フリマに増えてくるかもしれないですね。